一斉(集団)指導の学習塾
学習塾にはさまざまな形式が存在します。このページでは、一斉指導の学習塾を説明しています。一斉指導塾をさらに細分化すると、1.学校準拠型の学習塾 と 2.受験指導型の学習塾 に分類されます。
学校準拠型の学習塾
同じ学校の生徒を1教室にまとめ、一斉指導する学習塾です。地域密着型の学習塾に多く見られ、その対象は公立中学校がメインとなります。(稀に中高一貫校向けの塾もあります。)
同じ中学校で同学年の生徒と勉強するため、塾で学習する内容は学校準拠となっています。テキストは学校で配布された教科書や副教材、または塾で用意した学校準拠ワークを使用しています。
他校の生徒がいない分、定期テストや行事の日程を合わせることができ、柔軟な授業カリキュラムを塾で組むことが可能です。
勉強が苦手で、中間期末といった定期テストの得点が、平均点を大きく下回る生徒は、この学校準拠型の学習塾をお勧めします。
ただし、顔見知り同士が通うため、学校での仲の良し悪しが塾に持ち込まれ、普段の力関係が作用します。こういう理由で、このタイプの学習塾を避ける生徒も多くいます。
受講料金:同一の学校の生徒たちを一斉で教えるため、学校準拠型の学習塾の受講料金は、時間あたりの単価が低くなっています。
受験指導型の学習塾
違う学校の生徒を1教室にまとめ、一斉指導する学習塾です。個別指導型が普及するまでは、ごく一般的な学習塾のスタイルでした。
○ 高校受験塾
まず、集団指導の高校受験塾の場合、広範囲の学校から生徒が通っています。彼らは学校の成績をあまり心配していません。第1志望は国立か私立の地域トップ校、押さえが地域の公立トップ校という層です。
また、学校準拠型の学習塾がレベル分けをして併設しているものもあります。この場合は地域密着型で、地域の公立トップ校を受験する層がメインとなります。
受講料金:長く地域密着でやっている塾の場合、学校準拠型の学習塾と大差ありません。
○ 大学受験塾
集団指導の大学受験塾の場合、さまざまな学校から生徒が通っています。ハイレベルの個人塾ならば、特定の進学校の生徒がほとんど、ということもあります。
このジャンルで平準化された学習塾は、駅前にある大手の学習塾か予備校です。個別指導の要素も取り入れて、個人塾でやっている方もいます。
受講料金:対象が大学受験生であり、経費の点から時間当たりの受講料金は高めに設定しています。
○ 中学受験塾
集団指導の中学受験塾の場合、大手ならばレベル別にクラス分けされています。そして、上位中学の合格実績を出すために、特にトップ層がいるクラスの人数を少なく絞っている場合が見受けられます。
また、地域密着の塾でも中学受験の層を抱えています。「小学生なので、自宅近くの通える塾」というメリットを選択する方も多くいらっしゃいます。 こういう方は、夏休みなどの長期休暇や受験直前に、大手塾に武者修行に出る場合もあります。
受講料金:学習時間の多さと対象人数の少なさから、受講料金の総額・時間あたりの単価とも高くなります。